豊胸手術すると乳がん検診ができないって本当?

乳がん検診 大阪

 

「豊胸手術をすると乳がん検診(乳がん検診)が受けられない」。そういったうわさもあるようです。これで手術に消極的になる人もいるかもしれません。

 

目次
1.乳がんになる確率
 1-1.女性の11人に1が乳がんに
 1-2.検査も実際は、まず大丈夫
2.マンモグラフィー検査が無理だったわけ
 2-1.マンモグラフィー検査とは
 2-2.今のシリコンバッグと昔のシリコンバッグ
 2-3.実際に断られることは今でもある
3.マンモグラフィー以外の検査方法
4.マンモグラフィー検査と超音波検査の比較

 

1.乳がんになる確率

 

1-1.女性の11人に1が乳がんに

 

無理もないですよね。なにしろ、国立がん研究センターの「がん情報サービス」では、「女性が生涯で乳がんにかかる確率は9パーセント」(2012年データ)としています。11人に1人ですね。うわさがほんとうならば、「その早期発見のための手段が使えない」となるわけですから。

 

1-2.検査も実際は、まず大丈夫

 

結論をいってしまうと、「昔はシリコンバッグを入れた場合に、検査の一種・マンモグラフィーがダメなこともあった。だけども、今のシリコンバッグならば大丈夫」です。

 

ですが、病院側からマンモグラフィー検査を断られることがあるのも事実です。担当の先生が乳腺外科などの専門家であってもです。脂肪注入、ヒアルロン酸注入といったほかの豊胸手術ではこんなことはありません。

 

マンモグラフィー以外にも乳がんの検査方法はあります。ただ、それぞれの検査方法ごとに一長一短です。年齢などでの条件で、どの検査方法が最適かも異なります。

 

なので、豊胸手術を受けた人が考えなければいけないのは、「自分のコンディションに合った検査方法を選ぶ。もしそれが、マンモグラフィーならば、豊胸手術をしっかりと理解している病院で検査を受ける」です。

 

その手間さえ承知しておけば、乳がん検査を理由にシリコンバッグ挿入での豊胸手術をあきらめる必要はありません。

 

 

2.マンモグラフィー検査が無理だったわけ

 

2-1.マンモグラフィー検査とは

 

マンモグラフィー検査では乳房全体を圧迫してできるだけ広げます。また、こうすることで厚みも一定になり、乳腺が特に重なったようなところもなくなります。

 

その状態でレントゲンをかけると、鮮明な画像が得られます。また、薄ければ薄いほどレントゲンの照射量も減らすことができます。

 

圧迫している時間はせいぜい数十秒です。

 

「マンモグラフィー検査が無理」というのは、「圧迫したせいで、豊胸手術で使ったシリコンバッグが敗れる可能性がある」という理由です。

 

2-2.今のシリコンバッグと昔のシリコンバッグ

 

何年か前までは、中に入れるものも、その手術方法も「シリコンバッグ」と呼ぶことが多かったです。「シリコン(ケイ素)樹脂製の袋」ということですね。最初は中身も生理食塩水などが使われていました。

 

最近ではこのバッグを「プロテーゼ」と呼ぶことも増えています。これは体の中に入れる人工物一般に使われる言葉です。「インプラント」という言葉もほぼ同じ意味です。

 

こういったように美容外科、美容整形、美容整形外科、形成外科、クリニックらがそれぞれに名前を使うために、手術方法も「豊胸バッグ挿入法」「プロテーゼ挿入法」「インプラント式」など様々に呼ばれます。

 

ここでは「いずれも同じもの」と覚えておきましょう。

 

ただ、バッグに使われる素材は変化してきています。外側の素材は破損しにくいように強度を上げ、中身は外に漏れないようにし、また、万一漏れても体に害のない材料が選ばれるようになってきています。

 

2-3.実際に断られることは今でもある

 

なので、「今のシリコンバッグならば、マンモグラフィー検査で破損することはない」とされています。

 

ただ、実際に検査をする医師や検査技師にすると、「どういった種類のバッグが使われているか」は、自分たちの手元にはデータがありません。また、「万が一にもトラブルを起こしたくない。リスクは避けたい」というのは、無理のないところです。

 

そこで、実際に今でも、「美容外科からは『マンモグラフィー検査も大丈夫』と聞いている」といくら患者が主張しても、病院側で検査を断ることがあるのです。

 

3.マンモグラフィー以外の検査方法

 

・視触診

 

医師がバストを目で見て、くぼみなどの形の異常がないか、手で触ってしこりなどがないかをチェックします。

 

体への負担がないのが、メリットです。ただし、ある程度の大きさにならないと乳がんが発見できません。「これだけに頼るのではなく、ほかの方法と併用することで発見の確率が上がる」といったものです。

 

 

・超音波検査

 

「エコー検査」ともいいます。体の外から人の耳には聞こえないような音波を当て、その反射の様子で体の中を探ります。

 

超音波を当てていくと、リアルタイムでチェックができます。ですが、映像はそのまま変わり続けます。そのため、医師の習熟度で乳がんの発見の確率が変わります。

 

「3ミリ程度でも発見する医師もいれば、1センチでも見落とす医師もいる」という話もあるぐらいです。

 

4.マンモグラフィー検査と超音波検査の比較

 

マンモグラフィー検査には、「小さいしこりでも発見できる」「医師の習熟度に左右されない」というメリットがあります。

 

半面、「少量とはいえ被爆する」「妊娠中・授乳中の場合は受診できない」「若い女性の場合、石灰化が見つけにくい」というデメリットがあります。

 

「石灰化」とは、カルシウムが沈着した状態のことをいいます。乳腺の中にできている場合、初期の乳がんに伴ってできている場合があるのです。確率は5パーセント程度とかなり低いです。それでも、発見されれば、「要観察」になったり、さらに精密な検査を受けることになります。

 

このように乳がんの有力な手がかりであるにもかかわらず、若い女性の場合、うまく機能しません。乳腺が発達していて、マンモグラフィーではどちらも白く写るため、区別がつきにくいのです。

 

どちらかといえば、超音波検査は若い人向け、マンモグラフィーは中高年向けとされます。

 

ちなみに、厚生労働省は、「40歳以上の女性は2年に1度、視触診とマンモグラフィーによる検診を実施すること」という指針を市町村などに対して通達しています(「乳がん検診及び子宮がん検診の見直しについて」平成16年3月)。

 

 

やはり、「マンモグラフィー検査をしてくれる病院探しの手間は承知しておく。ただし、その手間を理由にして、シリコンバッグ挿入をあきらめるほどのこともない」ぐらいのところになりそうです。

 

関連記事
豊胸手術を行うと乳がんや疾患にかかりやすくなるの?

 

⇒大阪の豊胸手術クリニックで乳がんの相談